When in Rome, do as the Rome.(郷に入っては郷に従え)

2020年12月1日

When in Romedo as the Rome.

郷に入っては郷に従え

第二文型
主語:命令文のため省略
動詞:do
副詞句:as the Rome
副詞節:When in Rome

日本語でも非常に有名なことわざのひとつです。日本語が郷になっているのに対して英語はRomeになっています。
英語のこのことわざは上記したWhen in Rome, do as the Rome.という表現が一番有名ですが、At Rome do as Rome does.というバージョンもあります。

Romeを題材にしたさまざまなことわざ

ローマはイタリアの首都です。海外のことわざや格言の中には他にもローマが使われているものがいくつかあります。
今回紹介するWhen in Rome, do as the Rome.ももともとはフランスのことわざです。

Romeを使ったフランスのことわざ

・He who wishes to live at Rome must not quarrel with the pope.

Romeを使ったドイツのことわざ

・If there be a hell, Rome is built over it.
・Offend one monk, and the lappets of all cowls will flutter as far as Rome.
・We cannot all be Pope of Rome.

イタリアのことわざ

・Step by step one goes to Rome.
・The court of Rome likes not sheep without wool.
・There are many roads to Rome.
・Wealth conquered Rome after Rome had conquered the world.
・Fiddle while Rome burns

ローマは世界史にも登場するように非常に大きな帝国の首都でした。そのため古くから残る格言や名言などに多く登場するのでしょう。

今回登場するWhen in Rome, do as the Rome.ももともとはフランス語のことわざだそうです。そのため、訳された際にはバリエーション発生しており、At Rome do as Rome does.となっているものもあるのです。

asの前置詞としての用法

少し形が分かりにくいですが、文としてはdoで始まる命令文になっています。Do as Romeの後ろはバージョン違いの方を見てもらうと分かるように、後ろにdoesが省略されています。この場合のRomeはローマという街ではなく、ローマ人(ローマ市民)という意味です。
as Rome doesで「ローマ人がする(のと同じ)ように」という訳になります。

命令文についてはこちらをどうぞ。

when節の中に省略されているのは

命令文には基本的に主語が省略されています。基本的には言われている相手(you)であると考えればいいでしょう。Whenではじまる節の中はyou areが省略されています。全部を省略せずに考えるのであれば、
When you are in Rome, do as the Rome does.となります。
「あなたが(今)ローマにいるのであれば、ローマ人がするようにふるまいなさい」
つまりは日本語の「郷に入っては郷に従え」ということわざと同じ意味になります。

また、バージョン違いのAt Rome do as Rome does.というフレーズもwhen you areを加えて、When you are in Rome, do as the Rome does.となるため前置詞が違うほぼ同じ意味になります。
atとinのイメージの違いはこちらの記事を参考にしてみてください。

郷とは何か

郷というのは日本の古い行政単位です。今でいう市や町、郡などの単位のひとつと考えればいいでしょう。また郷は中国の行政単位でもあります。
この字が使われているのは実は日本語のことわざの由来は、中国の歴史書にある「入郷随俗」という句から来ているからです。

洋の東西を問わず同じことわざが通用しているということは、こうした考え方が世界中で共通の考え方であるからでしょう。

まとめ

どこに行っても、自分と違う文化の地域に行く場合には、その地域の習慣や風習などを尊重しなければならないということです。

現在では多くの人が仕事や観光、留学などで海外に飛び出しています。海外に行くときには言葉だけではなく、その地域の人の文化や風習なども一緒に学習してみましょう。その文化がどのような背景をもとにして作られたものなのか、そしてどのように役に立っているものなかのということを理解することも海外に行って得られるもののひとつではないでしょうか。



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