You cannot teach a man anything; you can only help him to find it within himself. Galileo Galilei
2020年12月27日
You cannot teach a man anything; you can only help him to find it within himself.
Galileo Galilei
人間は何事も他人に教えることはできない。
ただ、自分の中にあるものに気づく手伝いをすることならできる。
ガリレオ・ガリレイ
一文目
第四文型
主語:You
動詞:cannot teach
目的語1:a man
目的語2:anything
二文目
第五文型
主語:You
動詞:can only help
目的語:him
補語:to find it
修飾句:within himself
そもそも英語の文型とは
日本語と英語が違う要素の一つとして助詞があります。日本語は助詞があるため、語順を入れ替えても意味は通じます。しかし、英語は語順によってある程度意味が決められているのです。その大まかな順番を示したのが文型というものです。
第四文型は二つの目的語を取ります。
主語が「目的語1」に「目的語2」を「〇〇する」という形になっています。
ポイントは目的語1が多くの場合、人であるということ、目的語2が物事であることです。
teach him anything はteachが動詞、himが目的語1、anythingが目的語2になっています。つまり、彼に対してなんでも教えるという意味です。
一方二文目は少し特殊な形をしています。
動詞の後ろの形がhelp 目的語 to do という形になっています。英語の中にはこうした目的語の後ろにto doやdoingをとる動詞がたくさんあります。どう分けるのかなどの詳細はここでは割愛しますが、どちらも動詞(この場合helpとfind)の前の名詞がそれぞれの主語になっています。
youがhelpする
himがfindする
この動詞は基本的にはその直前にある名詞を主語にするという習性は英語全般に言えることです。基本的に動詞があるときにはその前にある名詞がその動作をするのが原則です。
anythingの意味
someとanyは多くの場合セットで覚えることが多いです。
肯定文のときにはsome、否定文・疑問文のときにはanyを使うということを多くの人が知っていますが、どうしてなのかということを説明できる人は少ないでしょう。
anythingという単語を辞書で引いてみると
anything (肯定文で)何でも/どれでも
と書いてあります。ここで覚えておいてほしいことは、anyで始まる単語は必ずしも否定文・疑問文でなければ使うことができないわけではない、ということです。
例えばanythingを使った肯定文として次のようなものがあります。
I will do anything I can do.
(わたしにできることならなんでもする)
He drinks anything but beer.
(彼はなんでも飲むがビールだけは飲まない)
※butには「~以外」という意味があるため
もちろんなんでも使えるわけではなく、anythingを使う場合には、直後にある同一の文構造に否定語を入れてはいけない、という文法的なルールもあります。大雑把に覚えるのであれば、「基本前にしかnotやneverを取らず、nothingで書き換えれるものはnothingを使おう」と覚えておけばいいでしょう。
anyの肯定文としての使い方や否定のnotの使い方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
学習というのは、教える側・教わる側の両方がいて初めて成立するものです。
どれだけ教える側が多くの知識や教授方法を持っていたとしても、聞く側に聞く気や能力がなければ全く意味がありません。
反対に教わる側が優秀であれば、特別な教授方法でなくても簡単にその内容を理解することができるものです。
究極的には「学習というのは自分の中で行うものである」ということをガリレオ・ガリレイはこの文章を通じて伝えたかったのではないでしょうか。
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