The early bird catches the worm. 早起きは三文の徳、早起きすると何が得??
2021年4月30日
The early bird catches the worm.
早起きな鳥は虫を捕まえる
第三文型
主語:the early bird
動詞:catches
目的語:the worm
早起きに関する関することわざというのは世界各地にあるものです。
日本の場合、「早起きは三文の徳」
英語の場合、「The early bird catches the worm」
中国語の場合、「早起三朝當一工」
と言います。日本のことわざはもともとは中国の散文をもとにしています。
中国のものが三日早起きして作業をすると1日分の作業量になる、と勤勉を奨励しているのに対して、日本の三文の徳というのはもともとは数百円の得にしかならないというネガティブな意味を含んでいたそうです。
英語のことわざの場合、
The early bird catches the worm.というもののほかに、
The cow that’s first up, gets the first of the dew.(最初に起きた牛は最初の朝露を得る)というものがあります。
中国のことわざが非常に早く起きて作業をしているのに対して、英語のものは動物が他の動物を出し抜いて何かを得ているという違いがあります。
早起きに関することわざのニュアンスの違い
日本 | 早起きすることは良いことだ(少しの得にはなるけどそこまでの得にはならない) |
英語圏 | 早起きすることは良いことだ(他の人に先んじて作業ができる) |
中国 | 早起きすることは良いことだ(コツコツ早起きすることで大きな特になる) |
「はやい」という意味の単語
early / fast / quick / rapid / speedyの違い
はやいという意味の形容詞にはearly以外にもfastやquickなどがあります。
early
おそらく中学で一番最初に習う「はやい」という単語です。タイミングや時期など時間的に「早い」ことを表現するときに使います。朝早く(early morning)や早春(early spring)など、「早」という漢字を使うときの多くはearlyを使います。⇔late
一言で日本語にするなら早い
fast
速度が「はやい」ときに使うのがfastです。物理的に速度が表現できるもの(時速など)はfastで表現されます。earlyが時間や時刻がはやいのに対してfastは運動や動作の継続的なスピードが一定して速いことを表現します。
⇔slow
物理的速度が速い時にはfastと覚えておきましょう。一言で日本語にするなら速い。
quick
quickは動作や行動が速いことを表します。fastとの違いとしては動作が瞬間的であること。迅速であることを強調した表現です。行動が終わるまでが速いときにはquickを使うと覚えておきましょう。
⇔slow一言で日本語にするなら素早い・迅速な
rapid
rapidは持続的な動作が速いこと場合や変化が速い場合に使います。fastとは違い持続的であっても一定ではない場合や速度ではない場合に使います。ものごとの変化が速い場合にはrapidと覚えておきましょう。一言で言うのであれば急速な
speedy
speedyはquickとfastの意味を含んだ単語です。
こうした単語の使い分けは、「似た意味の単語がある」ということを知ったうえで、「大体の違いを把握」したうえで、「一緒に使える単語の組み合わせ(コロケーション)」を知っておく必要があります。
birdとwormで覚えるフォニックス
英語を学習していくうえで学習者を悩ますひとつの要素として英語の綴りとローマ字の表記が違うということがあります。
英語が嫌になる子のうちの多くが、「そもそもローマ字がわからない」「ローマ字と英語が違うから綴りを覚えるのがめんどくさい」という悩みを持っています。
英語には英語の綴りがあります。中学の全単語を覚えたころにはある程度ルールが身に付いています。そして学習能力の高い子はその段階でかなりの数の単語を発音を聞いただけで書くことができます。
発音を聞いただけで書くことができるということは、発音と綴りにはある程度規則的なルールがあるということです。
英語と綴りの関係のことをフォニックスと言います。
フォニックスに関してもっと学びたいという場合にはこちらの記事をどうぞ
フォニックスの中で英語学習初心者が間違えやすいものとして"ir"の発音と"or"の発音があります。
“r"がなんとなく延ばす音だということを理解している子は非常に多いのですが、irが「イー」という発音だと思っている子も多くいます。
irの発音はbird(バード)を見てもらえばわかるように「あー」の発音です。
また、同じように間違えやすいものとしてworm(ワーム)があります。これも同様にorを「おー」だと勘違いしてしまっていることが良くあります。rが後ろに付くものとして以下のような綴りのものがあります。
二文字の例 | 単語の例 |
---|---|
ar(あー) | war(ワー) star(スター) |
ir(あー) | bird(バード) circle(サークル) |
er | center(センター) |
or(あー) | work(ワーク) |
三文字の例 | 単語の例 |
---|---|
air(エアー) | hair(ヘアー) pair(ペアー) |
ear(イアー) | near wear(ウェアー) hear(ヒアー) |
eer(イアー) | deer(ディアー) beer(ビアー) |
The early bird catches the worm.のまとめ
早起きに関することわざは国によって、ニュアンスが若干変わります。
しかし、そのどれにも共通して言える教訓は、人よりたくさんやることや人に先んじて行うことは良いことだ、とされています。
学習や仕事などに関しても同様に、先に進むことや得意なことに関しては気分的に良いですが、遅れたものや苦手なものに関しては気も進まないし効率よくやることはできません。
早起きした動物のように自分でポジティブに前もってやる、ということが学習や作業をしていく中で重要だというのは世界共通のことではないでしょうか。
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