this/ these, that/ thoseの使い方

2021年2月21日

英文法の説明

this/these,that/thoseの一般的な使い方と訳し方

this/ these, that/ those は形容詞もしくは代名詞として使います。しかし、冠詞としての役割も含んでいるため冠詞は必要ありません。

theseはthisの複数形、thoseはthatの複数形です。theseは「これら(の)」、thoseは「あれら(の)」と直訳されていますが、きれいに訳すときには「ら」を抜いて訳したほうがいいことが多いでしょう。また、thatやthoseは「その」と訳すと意味が通じやすいこともあります。

代名詞としてのthis/ these, that/those

一般的な代名詞としての使い方

代名詞として使用する場合、
this「これ」、these「これ(ら)」
that「あれ、それ」、those「あれ(ら)、それ(ら)」
と訳します。

This is a small token of thanks.
(これは感謝の小さなあかしです)

These are my books.
(これらは私の本です。)

Look at those girls in the garden.
(庭にいるあ(れら)の女の子たちを見てください)
What is that notice?
(その通知は何ですか)

前文に出てきたものを繰り返すthis, that

They are digging up my road.
They do this every summer.
(彼らはわたしの道路に穴を開けています)
(彼らは毎年それ(=道路に穴を開けること)をします)


He said I wasn’t good wife.
Wasn’t that a horrible thing to say?

(彼はわたしが良い妻ではなかったと言いました)
(それって(=良い妻ではないと言ったこと)ひどい言い方じゃないですか)

特別なthis/ these, that/those

導入・紹介として使うthis

目の前にいる人を別の人に紹介します。

This is my friend Tom.
(こちらはわたしの友達のトムです)

今もしく現在という時間を表すthis

今、もしくは今日が何かということを説明します。

This is my birthday.
(今日はわたしの誕生日です)

話に引き込むために使うthis

(物語などで)aの代わりに使用して、thisを付けた単語が話題の主体であることを強調します。

Then this man came up to him and said that.

電話で話し手を説明するときに使うthis

電話をした場合、以下のみっつの方法で話し手がだれか説明することができます。
仮にトムが電話した場合、以下のみっつの切り出し方が使えます。

I am Tom.
This is Tom.
Tom here.

上から順にフォーマルな言い方になります。
真ん中は相手が面識のない人であるときにも使えます。
下はかなりざっくりとした言い方になります。

Thoseは後ろに特定する言葉を入れて「人々」という意味で使う。

The happiest people are those whose work interests them.
(最も幸せな人々というのは自分の仕事に興味のある人である)

なお単数形であるthatを使って、同じ用法として「that who」という形では使用しません。古い表現ではheを代わりに用いることもありますが、現在ではanyone, anybody, the person にwhoを付けることが一般的です。

指示語としてのthis

指示語(代名詞)として使用する場合
this「この」、these「これ(ら)の」
that「あの、その」、those「あれ(ら)の、それ(ら)の」
と訳します。
また、代名詞としての使い方と同じように、冠詞は必要としません。

This book is mine.
(この本は私のものです)

I know that boy.
(わたしはあの少年を知っています)

These works are his.
(これらの作品は彼のものです)

There were no mobile phones in Japan in those days.
(そのころ、日本には携帯電話はなかった)

特別なthis/ these, that/those

今に近い時間を表すthis

I will go to Hawaii this summer.
(わたしはこの夏ハワイに行きます)

所有格を置き換えて、名詞そのものを強調するthis/ these, that/those

Tom’s bike is always breaking down.
That bike of Tom’s is always breaking down.
(トムの自転車はいつも壊れています)

この文の場合bikeに対する強調として使われています。しかし、通常の表現ではわざわざthatを使って書き換える必要はありません。



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