英語の数字の数え方 million以降は?

2020年12月2日

数字に関する英単語

日本語の数字の桁は4桁切り、英語は3桁切り

英語の数字は「千」「百万」「十億」「一兆」と最初の数字の桁がひとつ減る、と覚えておくとすぐに出てくる
日本語は兆まで、英語はtrillionまで覚えておけば十分

日本語の場合、4桁までがひとつのパッケージとなります。
「一、十、百、千」までがセットで、それ以降は
一万、十万、百万、千万
一億、十億、百億、千億
一兆、十兆、百兆、千兆
一京、十京、百京、千京
一垓、…

と増えていくことになります。基本のセットは「一、十、百、千」です。

一方英語の場合、3桁しかひとつのパッケージになりません。
「one, ten, hundred」 ここまでがセットです。それ以降は
one thousand, ten thousand, hundred thousand,
one million, ten thousand, hundred thousand,
one billion, ten billion, hundred billion,
one trillion, ten trillion, hundred trillion,
one quadrillion,…

と増えていきます。

もちろん日本語の数字の位と比較するとずれてきます。
位が変わるところにスペースを入れて1兆を表現した場合

日本語は
1 0000 0000 0000

英語は
1 000 000 000 000

となります。

英語の方が、位が変わる桁数が少ないので日本語と比較したときに先頭にくる数字が減っていく感じです。
thousand 千 10の3乗
million 百万 10の6乗
billion 十億 十の9乗
trillion 一兆 十の12乗
quadrillion 千兆 十の15乗
quintillion 百京 十の18乗
sextillion 十垓 十の21乗
septillion 一抒 十の24乗
octillion 千抒 十の27乗
nonillion 百穣 十の30乗
decillion 十溝 十の33乗

最初の数字が一→千→百→十→一→千→…とループしているところがポイントです。

余談ですが1の100乗のことをgoogol(つづり注意!)と言うそうです。

英語の数字の桁の覚え方に関しては以下の記事を参考にしてみて下さい。

数字の3桁ごとに「,」が付けられている理由は

色々なところで見る数字、桁を見やすくするために、3桁ごとに「,」が付けられています。逆にこの点のせいで見にくいなぁと思った人も多くいるでしょう。見にくいのもそのはず、この点は英語などの欧米の文化圏での数字を読みやすくするためにあるものなのです。
1,000であればthousand、
10,000であればten thousandです。

もうひとつ点が付いた、
1,000,000であればone million
さらにもうひとつ点が付いた、
30,000,000であればthirty millionになります。

数字を英語で読むときには点の位置を意識して読むと良いでしょう
約126,020,000 (2020年6月の日本の人口の概数)
この数字をパッと見たときに、
126 million 20 thousand と出てくるようになると英語の数字に強くなります。

日本人にとってthousandという位やmillionという位はあまりなじみがありません。そのため、ぱっと数字を聞いたときの感覚がなく、一瞬数に関して戸惑うことになります。
一般的に使う数字として、必ず覚えておかなければならないのはthousandとmillion。お金や人口などでも十分に使うことのある桁数です。


その上の位のbillionになってくると国家予算などの話になってきます。
それ以上の単位に関してはまず日常で使うことはないでしょう。

millionaireって100万円の人?

Millionは100万です。Millionaireは100万持っている人、百万長者という意味にもなります。
「え?億万長者じゃなくて?」と思った人は良い感覚をしていると思います。長者というのはお金持ちという意味です。

「わらしべ長者」という昔話がありますが、あれは藁を物々交換して行って最終的に屋敷を手にいれたというお金持ちの話です。

つまり、millionaire(百万長者)は「100万持っているお金持ち」という意味です。
100万って少なくね? と思う人もいるかもしれません。しかし、それは通貨単位を円で考えている場合です。英語はイギリスやアメリカなどの言葉です。

イギリスの通貨であるポンドをざっくり1ポンド=140円、アメリカの通貨である1ドルをざっくり1ドル=100円とした場合、

100万ポンドを持っている人=1億4000万円を持っている人
100万ドルを持っている人=1億円を持っている人

となるため、結構なお金持ちになります。

ちなみにbilionaireの場合にはその1000倍持っていることになります。

言葉と数字の関係

数字には文化があります。数には文化があり、そこには感覚があります。たとえばインドの東部に住むピユリ族の言葉には3以上の数字がないそうです。数の数え方は「1」「2」「たくさん」であり、それで問題なく生活をしています。

日本語の場合、通常必要な数字は兆くらいまでです。日常生活で使うことのある数字はおおよそ万の位。それ以上の数字を目にしてもあまり実感がないでしょう。実際、スタジアムなどで一度に何万という人間を目にすることはありますが、その数はもはや数字であり、「たくさん」としてしか認識できないでしょう。


またお金で億の位を使うことはあります。また日本の人口も億のけたに達していますが、人口の億を実感として感じることはないでしょう。国家予算で目にすることのある兆も同じように数字として認識しているだけで実感というものはないはずです。


そうした意味ではわたしたちも「万」を超える数字は概念として把握しているだけで実感の得られない数字「たくさん」なのかもしれません。

まとめ

実際に生活をしていて使う数字は日本語の場合には「兆」の位、英語の場合にはtrillionの位まででしょう。それ以上の位については(理科などで)10の何乗と表現することがほとんどなので、知識として知っておく分には良いですが、実際に使うことはほとんどなさそうです。



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