All’s Well That Ends Well.(終わり良ければ総て良し)
2020年12月1日
All’sWellThat Ends Well.
William Shakesoeare
終わりよければすべてよし
ウィリアムシェイクスピア
第一文型
主部:All That Ends Well
動詞:is
補語:well
「終わりよければすべてよし」というこのフレーズ、きっと誰しもが一度は耳にしたことがあると思います。実は世界で一番有名な劇作家ウィリアムシェイクスピアによって書かれた戯曲のタイトルなのです。
シェイクスピアという人の名前は聞いたことがあるけれど、どんな作品を描いた人? と思っている人でも「ロミオとジュリエット」というタイトルや「ハムレット」の『生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ』というセリフくらいは聞いたことがあるはずです。また、「ヴェニスの商人」や「真夏の世の夢」など、多くの有名な戯曲作品を書いています。
シェイクスピアについての詳細を知りたい方はWikipediaのウイリアム・シェイクスピアの項を参考にしてみて下さい。
関係代名詞の使い方
このタイトルを見たときになんだか語順が変と思ったあなたはきちんと関係代名詞の学習ができています。
この文の中に使われている関係代名詞はthatです。
関係代名詞の基本的な使い方として、直前にある名詞をそのあと続く節(文のようなもの)で説明するというものがあります。
関係代名詞について自信がないというひとはこちらの記事を読んでみてください、
現代の文法の考え方で分析してみる
thatが関係代名詞だとすると、直前にあるwellは名詞であるということになります。
wellを辞書で引いてみましょう。
wellの品詞と意味
well
可算名詞 井戸
不可算名詞 よいこと
副詞 よく、上手に
もとの文章を見てみると、wellには冠詞が付いておらず、複数形でもありません。ということから、wellは不可算名詞だと判断できます。
文そのものの主語がall、動詞がis、補語がwellということを考えると、
All is well. すべてのことは良いことだ
となります。
このwellを詳しく説明する文として、that ends wellがきています。ここで出てくるendは「名詞 終わり」ではなく、「動詞 終わる」です。that ends wellの部分だけを訳すと「うまく終わる~」となります。
そのまま関係代名詞の基本ルールに沿って和訳を完成させると、
All is well that ends well. すべてのことはうまく終わる良いことだ
となってしまいます。
現代の語順に直して考えると
一般的に言われているのは、当時は文法が違ったため、関係代名詞が説明しているのはwellではなく、allの部分ではないかということです。つまり現在の語順に直すと次のようになります。
All that ends well is well
この形であれば、「うまく終わった全てのことは良いことだ」という意味になります。
しかし、声に出して読んでみると、原文のAll is well that ends well.の方が語感が良く感じます。
まとめ
実際にこの「All is well that ends well.(終わり良ければ総て良し)」という戯曲を読んでみると、本当にそうなのか疑問に覚える点はあります。喜劇として知られている「ヴェニスの商人」も視点を変えて見てみると本当に喜劇なのかどうか疑問に覚える点はあります。
しかし、一人称視点で見てみると愉快なことであっても、反対の視点から見ると悲しいこともたくさんあります。それは人がそれぞれ自分の始点や立場からものを見ているからです。
一方で学ぶことというのは自分の内なる作業です。前の自分よりもより良い自分になるための行動であり、他人にはどうにもできない戦いでもあります。
多くの人が英語の勉強をするのは、何かに合格するためであったり、目標を達成するための手段であったりするはずです。その戦いが「All is well that ends well.(終わり良ければ総て良し)」となるよう、少しでもこのブログがその力添えになるようにつづっていこうと思っています。
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