現在進行形ってなあに?(中学一年生レベル)

2020年12月2日

ing形 現在進行形

現在進行形のポイント

動詞は常にひとつ!

ing形は動詞じゃない

進行形にできないものに気を付ける

現在進行形は「present continuous」と言います。
ここでは現在進行形のコツを説明していきます。

現在進行形で間違えやすい点

中学一年生でつまずくことの多い現在進行形、最も多い勘違いが、動詞の形がおかしくなってしまうことです。大切なのは「英文に動詞はひとつ」、「ing形は動詞じゃない」ということです。

いくつか例を見てみましょう。

1. I play soccer.
2. I playing soccer.
3. I am play soccer.
4. I am playing soccer.

このうち、テストで絶対に×になるものはどれでしょうか。

ポイントは、動詞の数です。英語の動詞というのは、be動詞(is, am, are)と一般動詞(play, study, swimなど)に分かれます。動詞に-ingが付いた形は動詞に含みません。

さっきの例文を見てみると

1. I play soccer. (1個なので〇、現在形)
2. I playing soccer. (0個なので×)
3. I amplay soccer. (2個なので×)
4. I am playing soccer. (1個なので〇、現在進行形)

となります。よく現在進行形でつまずいてしまう子が勘違いしがちなのは、3のパターンです。

be動詞と一般動詞を習ったときにはきちんと分けることができていたのに、現在進行形を習って、しばらくすると「疑問文や否定文のときはbe動詞と一緒」というルールだけが頭に残ってしまうのです。

気が付けば一般動詞の普通の文までbe動詞を含めて書いてしまっています。

とにかく動詞がどれで、いくつあるのかということに注意しましょう。

そもそも-ing形とは何者?

「動詞の-ing形」と習っているので混乱してしまいます。

だいぶ後になって習うことですが、「動詞の-ing形」というのは「動名詞」「現在分詞」という名前が付いています。

最初からそうやって教えてくれれば誤解がなくていいのに、とほんとうに思います。

これから英語の文法用語を習うときに「-詞」なのかどうかをきちんと見分けるようにしましょう。

レベル1 現在進行形の基本

現在進行形の基本は「be動詞+-ing」です。訳としては「~しています」という形になります

現在進行形の肯定文

I  play  tennis.
(わたしはテニスをします)
I am playing tennis.
(わたしはテニスをしています)

He studies English.
(彼は英語を勉強します)
He is studying English.
(彼は英語を勉強しています)

否定文と疑問文も見てみましょう。現在進行形はどちらもbe動詞の文なので、be動詞の普通の文と同じように変化します。

現在進行形の否定文

現在進行形の否定文はbe動詞の後ろにnotを入れるだけです。

He is  studying English.
(彼は英語を勉強しています)
He is not studying English.
(彼は英語を勉強していません)

現在進行形の疑問文と答え方

疑問文はbe動詞を前に出します。
答え方はbe動詞を使って答えます。

 He is studying English.
(彼は英語を勉強しています)
Is he  studying English?
(彼は英語を勉強していますか)

Yes, he is. / No, he is not.
(はい、しています/いいえ、していません)

単純に覚えるのであれば、「ている」がついているのが現在「進行」形、「ている」がついていないのが現在形です

どちらも下の現在進行形は今まさにしている動作になっています。遠く離れた人を想像して話しているのではなければ、現在進行形は目の前で起こっている動作について話をしています

レベル2 現在形と現在進行形の違いは

現在形はいつのこと?

ここで疑問が起こるのが現在形の扱いです。

現在形なのに現在してないの? という疑問が生じます。

実は現在形は、現在つまり「今まさに」のことではありません。「最近」という今よりも少し広い範囲のことです。

最近形とか習慣形などのを名前を付けてくれた方が分かりやすいでしょう。

わたしはテニスをしますという文は、テニスをするつまり最近しているもしくはするかしないか、ということに関してはすると答えていますが、今しているかということに対しては答えていません。状況的に考えるなら間違いなく今はしていないでしょう。今目の前でしているなら、そもそも答える必要がないからです。

反対にテニスをしています。という文はまさに今プレイ中だということがわかります。そもそもこのフレーズをどういった状況で使うのかがわかりませんが。

進行形にできるのはそもそもすることができることだけ

I am liking math. という英文を見たことがあるでしょうか? きっと見たことがないはずです。likeは動詞ですが現在進行形にはできません。そもそもlikeは動詞ではあるけれど動作ではないからです。

中学校で習う動詞の中でこうした動詞としては、

like(好む、好き), live(住んでいる), know(知っている), want(ほしい), have(持っている)

があります。

これらの動詞は、動詞であるが動作ではないです。likeやliveなどは今すぐできないからです。
こうした動詞は進行形にすることができないことを覚えておきましょう。



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