初心者向け、一般動詞の使い方(中学一年生レベル)

2020年12月2日

英語初心者向けの文法解説

一般動詞を理解する3つのポイント

 

  • 基本は「何が」「どうした」「何を」
  • 「その他」のパーツは最後に
  • 「その他」パーツは小さい方から大きなものへ

一般動詞の文 レベル1 「何が」「どうした」「何を」

英文を作るときに日本語と大きく違うのはその語順です。状況を頭に思い浮かべながら次の日本語を見てみましょう。

A「少年たちはあなたを蹴ります」
B「少年たちをあなたは蹴ります」

日本語の順番は一緒ですが、「は」と「を」が入れ替わると意味が変わってきます。

Aは加害者が少年たちなのに対して、Bはあなたが加害者で少年たちは被害者です。

A「少年たちはあなたを蹴ります」
C「あなたを少年たちは蹴ります」

Cの場合はAと一緒です。わたしが加害者であなたが被害者になっています。語順は入れ替わっていますが意味としては同じになっています。

日本語には助詞というものがあります。これは「は・が・を・に」などの言葉で助詞によってわたしたちは意味を判断しています。そのため順番が入れ替わっても意味は変わらないのです。

一方英語には助詞がありません。そのため単語の場所で判断しているのです。

主語動詞目的語
何がどうした何を
加害者行動被害者

という構成になっているのです。

さっきのみっつの日本語の文の場合、

AとCは The boys kick you.
Bは You kick the boys.

となります。日本語では語順が違いましたがAとCは全く一緒になるのです。

先ほどの表に当てはめてみましょう。

何がどうした何を
The boyskickyou.
その少年たちが蹴るあなたを
Youkickthe boys.
あなたが蹴るその少年たちを

となります。

上の文が少年たちが悪いのに対して、下の文はあなたが悪いことになります。

日本語の場合には語順を入れ替えても助詞が変わらなければ変化がないのに対して英語の場合には単語を入れ替えると語順が変化します。

覚えておいてほしいのは、
英語は「動詞(どうした)」の部分を中心にできていて、その前に書くのか後に書くのかによって意味が変わるということです。

一般動詞の文 レベル2 「その他」のパーツ

文を作ろうと思ったら「何が」「どうした」「何を」だけではしゃべることはできません。さまざまな部品、例えば「いつ」「どこで」「どのように」などが必要になってきます。
そうしたパーツは全て、重要なパーツである「何が」「どうした」「何を」の後ろに置くのです。

もちろん「その他」のパーツにも順序があります。例外はありますが原則として、

「どのように」「どこで」「いつ」

と置くのが一般的な順番です。「いつ」が二つ来てしまった場合には小さい方から書くようにします。

英語はその名の通り、もともと英国の言葉です。イギリス英語では日本と暦の書き方が完全に反対になります

日本語だと、2020年 6月20日
英語(アメリカ式)だと、  Jun/20/2020
英語(イギリス式)だと、 20/Jun/2020

となります。アメリカ式の表記だと完全に反対とは言えませんが、イギリス式の英語だと完全に日本語の表記の反対になっていることがわかります。

場所の場合にも同様です。日本では住所を書くときに 「日本」と「千代田区」と「東京」であれば、大きな順に「日本」「東京」「千代田区」という順番に並べます(普通住所には「日本」から書きませんが)。しかし英語の場合には「千代田区」「東京」「日本」という順番に並べます。これは住所を書くときなども同様です。
そのため国際郵便などのときには一番最後に「Japan」と書くようにします。

日本語の場合
東京都 千代田区 1-1 Japan
となりますが、

英語の場合には
1-1 Chiyoda-ku Tokyo Japan
となります。

小学生の頃に「新聞記者ゲーム」「いつ・どこで・だれが・どうしたゲーム」地域によっては「バカゲーム」と呼ばれる文をパーツに分けて遊ぶゲームをしたと思います。
その語順は、「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」いうパーツをそれぞれバラバラに書いてその組み合わせを楽しむというゲームでした。

その語順を、「だれが」だけ先頭に持ってきて他のパーツを反対にするとおおむね英語の語順になるのです。

まとめ

英語の語順は

何がどうした何をどのようにどこでいつ

という語順で書く。また「どこで」や「いつ」のパーツの中は小さい方から書く。と、覚えておきましょう。

また、「何が」=「主語」、「どうした」=「動詞」、「何を」=「目的語」という文法用語も覚えておくようにしましょう。

ざっくりとした覚え方としては日本語の反対と覚えておきましょう。



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